「自分史を書いてみませんか?」
そう言われると、ちょっと身構えてしまいませんか?
生まれてから今までの人生を、順番に全部思い出して書かないといけない。
立派な出来事を書かないといけない。
文章もうまく書かないといけない。
そんなふうに考えると、なかなか最初の一行が書けません。
でも、実際に僕が自分の昔を振り返ってみて気づいたことがあります。
自分史は、最初から文章にしなくていい。
もっと簡単に始められます。
まずは、
昔のことを思い出す「単語」を10個書くだけ。
それで十分です。
まず文章を書こうとしない
自分史を書こうとして止まってしまう一番の理由は、
最初から完成した文章を書こうとするから
だと思います。
例えば、
「私の幼少期について書いてください」
と言われても、何から書けばいいのか分かりません。
でも、
「子どもの頃によく行った場所は?」
と聞かれれば、少し思い出せます。
「小学校は?」
「公園は?」
「友達の家は?」
「初めてアルバイトした店は?」
こうやって聞かれると、記憶が少しずつ出てきます。
だから、最初は文章ではなく、
記憶の入り口になる言葉
を集めます。
思い出の単語を10個書いてみる

紙でもスマホでも構いません。
思いつくままに、昔のことを10個書いてみます。
例えば、
- 小学校
- 中学校
- 公園
- 商店街
- 友達の家
- 部活動
- 初めてのアルバイト
- 喫茶店
- 教習所
- 初めて買ったレコード
こんな感じです。
難しく考える必要はありません。
人によっては、
- 編み物
- 釣り
- 野球
- 初恋
- 修学旅行
- 駄菓子屋
- 銭湯
- 盆踊り
- 親父の車
- 母親の料理
でもいい。
大事なのは、
「自分の頭に浮かんだ言葉を書く」
ことです。
立派な出来事である必要はありません。
僕の場合は「大庄幼稚園」から記憶が戻った
僕の場合、昔の町を歩きながら、
「大庄幼稚園」
という単語が出てきました。
そこから、記憶を少しずつ広げました。
大庄幼稚園。
僕の母園。
大庄小学校の南西角にあった。
今はなくなっている。
現地へ行ったら、昔の場所の感覚が戻ってきた。
そこからさらに、
大庄小学校。
西門。
同級生。
美容室。
通学路。
と、別の記憶につながっていきました。
最初は、
たった一つの単語
だったんです。
でも、その単語が記憶の扉になりました。
単語から4つだけ考えてみる
思い出の単語が出たら、その言葉について4つだけ考えてみます。
1. どこだった?
場所です。
例えば、
大庄幼稚園
→ 大庄小学校の南西角
これだけで十分です。
2. 誰と関係していた?
人を思い出します。
同級生
先生
親
兄弟
近所のおじさん
人が出てくると、記憶が急に具体的になります。
3. 何があった?
出来事です。
毎日通った
そこで遊んだ
怒られた
初めて買った
友達と待ち合わせした
大事件でなくて構いません。
4. 今どう感じる?
最後に、今の自分の気持ちを書きます。
懐かしい
寂しい
驚いた
行ってみたい
もう一度やってみたい
この「今どう感じるか」が、自分史をただの昔話で終わらせないポイントです。
これだけでAIに渡せるメモになる
例えば、こんなメモができたとします。
大庄幼稚園
大庄小学校の南西角にあった
自分が通った母園
今はなくなっている
現地へ行くと懐かしかった
小学校の記憶も一緒に戻ってきた
これでもう十分です。
文章にする必要はありません。
このままAIに渡します。
AIにはこう頼めばいい

例えば、AIにこんなふうに頼みます。
以下の思い出メモをもとに、60代の本人が昔を振り返るブログ記事の下書きを作ってください。
当時の記憶、今その場所を見て感じたこと、自分史として残す意味、読者への問いかけまで入れてください。・大庄幼稚園
・大庄小学校の南西角にあった
・自分が通った母園
・今はなくなっている
・現地へ行くと懐かしかった
・小学校の記憶も一緒に戻ってきた
するとAIが、記事の形に整理してくれます。
ここで大事なのは、
AIに思い出を作らせないこと。
思い出すのは自分です。
AIは、
自分の記憶を整理する係
だと考えると分かりやすいです。
AIが書いた文章に、自分の言葉を戻す
AIが下書きを作ってくれても、それで完成ではありません。
最後に、自分の言葉を足します。
例えば、
「ここ、本当に幼稚園あったよなぁ」
とか、
「あの頃は、ここがずっと残ると思ってた」
とか。
こういう一言が入るだけで、
AIの記事から、自分の記事に変わります。
文章が多少うまくなくてもいいんです。
むしろ、その人らしい言い回しが残っている方が面白い。
写真があるなら、今の写真だけでもいい
昔の写真がなくても大丈夫です。
今の場所を撮るだけでも記事になります。
僕が大庄小学校西門前の記事を書いた時も、
昔の美容室の写真はありませんでした。
あるのは、
今のボクシングジムの写真
だけです。
それでも、
「昔ここには同級生のお母さんの美容室があった」
という記憶を重ねると、立派な記事になりました。
昔の写真がないから書けない。
そんなことはありません。
自分史は「人生全部」を書かなくていい
自分史という言葉を重く考えすぎない方がいいと思います。
人生を最初から最後まで書く必要はありません。
今日は幼稚園。
次は中学校。
その次は初めてのアルバイト。
また別の日には、昔好きだった歌。
そんなふうに、
一つずつ書けばいい。
記事が10本、20本と増えていけば、
いつの間にか自分だけの思い出アルバムになります。
まずは10個だけ書いてみよう
では、ここで実際にやってみましょう。
紙かスマホを用意して、
昔の思い出につながる単語を10個
書いてみてください。
例えば、
- 幼稚園
- 小学校
- 中学校
- 公園
- 商店街
- 部活動
- 初めてのアルバイト
- 初めて買ったもの
- よく行った店
- 昔住んでいた家
これで十分です。
その中から、
「なぜか気になる言葉」
を一つ選びます。
そこから、
- どこだった?
- 誰と関係していた?
- 何があった?
- 今どう感じる?
を考えてみてください。
それだけで、自分史の最初の材料ができます。
思い出すことから、自分史は始まる

僕自身、タートル号で昔の町を走り始めるまでは、
こんなに昔のことを思い出すとは思っていませんでした。
でも、
公園を見れば友達を思い出す。
学校を見れば先生を思い出す。
店を見れば同級生の家族を思い出す。
一つの記憶が、次の記憶を呼んでくれます。
自分史は、
うまく書くことから始めるのではなく、思い出すことから始めればいい。
そして文章にするところは、AIに手伝ってもらえばいい。
まずは今日、
思い出の単語を10個。
そこから始めてみませんか?